明日、胃カメラ


 
明日、いよいよ生まれて初めての胃カメラである。まさかこの歳で胃カメラを飲むことになろうとは、ゆめゆめ思っていなかった。  

 胃カメラに映る映像は、自分もその場で見れるという。もしその映像にガンが映っていたら…。

 わしの歳からしてガンの進行は相当早いだろうから終わりだ。ガンは細胞を栄養分としているから、細胞が若いとその分ガンがそれをどんどん取り込んでいくため、若い人は進行が早いという。  

 ガンが厄介なのは、できた部位が違えば当然、同じ部位にできるガンでも性質が千差万別で、共通の特効薬ができないということである。なお、ガンは人が死んでもまだ増殖し続けるという。まさにガンのガンたる由縁である。

 ところで、ガンは哺乳類はもちろん、魚類や爬虫類にもできるという。ただ一種、サメにだけには発生しないらしい。そのためサメには何らかのガンに対する免疫があるとされ、ガン患者にサメの軟骨を飲ませるのである。
 
 昨日の内科の先生の話しでは、わしの年齢でガンを患う可能性は交通事故みたいなものであるという。


 ということは、麻雀でいえば5巡目以内に国士を打つようなものか。アホみたいに麻雀を打ってきたわしでもそういう経験は1回しかない。
  

 
もし万が一があったら、今日が最後の日記となろう。



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